役所や会社、個人商店等、どんなところに勤めても、最近では珍しくないのが「クレーム」です。
ほとんどの場合、サービス(商品も含む)に対する苦情(平たくいうと不平不満怒り)を指して使われる言葉です。
「あ~、朝からクレーム受けちゃったよ。」
「〇〇(関連会社)のやったことなのに、うちに言われてもね~。
しんどかったわ~。」
もっと生々しい声もありますが、それは書かないでおきます。
自主規制ということで。
一般的に言って、誰かに文句を言われることの好きな人はいません。
特に電話で受け付けをする場合、対面ではない応対という特殊な環境が加わるので、文句を言われる時に、「怒鳴られる」とか「詰問される」とかいうオプションがついたりもします。
どうやら人は、姿の見えない相手には強気に出やすいようです。
ご経験のない方もおいででしょうから、説明させていただきますね。
朝一番、初めての電話で、あるいはお昼休み明け一番の電話で、いきなり怒鳴られるところから仕事が始まったら、凹みますよー。
なんとか応対して終わらせた後も、しばらくは気分が沈んで、次の電話を受けるのが面倒になる(怖くなる)場合も、ままあります。
こんな経験を何度かすると、だんだんに「クレーム=怒鳴られる=怖い」という図式が頭の中に出来上がり、少しでも不穏な雰囲気を感じると、
「すわ、クレームか!?」
と構えるようになります。
疑心暗鬼ですね。
そう思うと、鬼(クレーム)でないものも、鬼(クレーム)に見える。
今回は、自分でそうだと決めつける「クレーム」もあるんじゃないですかという話を扱います。