ある企業様で、提案応対競技会のサポートをさせていただいています。
常日頃から現場でお客様対応をなさっている皆様の力量は、さすが企業の看板を背負う企業戦士のそれです。
勉強熱心な態度も、ほんとに敬服するばかり。
さてその競技会、つい先ごろ、予選大会がありました。
そこでびっくり。
「え?
本当に〇〇さん?」
1か月ほど前にお目にかかった時とは、別人かと思うほど違う。
見事な相槌、心のこもった共感、その他技法については省きますが、それらを駆使しながら、何よりも自然体です。
驚きながら、感心しながら、ただ聴き惚れておりました。
私がいくら研修に伺ったとしても、それだけでここまで改善するとは自惚れておりません。
外部の研修講師の役割は、改善の契機を与えることです。
個人練習等、別に数回の機会があれば別ですが、対象の方にずっと付き添っているわけではありませんから、研修時にご指摘したことを実現するには、その方の努力がどうしても必要です。
けれど努力したとして、それを客観的に評価してくれる存在なしには、自分のしていることが良いのか悪いのかわかりません。
そこでコーチが必要になります。
このコーチ、社内の育成担当ですが、このコーチの熱心さによって、対象者は自分の努力の結果を1つ1つ評価してもらい、スキル向上できるわけです。
毎日の仕事の中で行われるそれは、社内の育成担当でなければ不可能な、大切な仕事です。
〇〇さんは、勉強熱心で向上心もある、とても優秀な方です。
その方が、熱心なコーチに出会い、細かなアドバイスや指導を受けて、改善点を克服し、良い状態を定着させていったのだと思います。
コーチの必要性について、いろいろな場面でよく扱われます。
今回は間近にその力と結果を見せていただけて、あらためてコーチの重要性を認識したところです。
社内育成担当と外部講師の連携のあり方について、考えさせられた出来事でした。