社内シンクタンクのありがたみ

シンクタンク。
社会政策、政治戦略、経済、軍事、技術、文化等をテーマとして研究し、発表することによって時の政権や世の中に影響を与える集団として、耳にすることが多い言葉ですが、もう1つ意味があります。
直訳した「頭脳集団」としての機能を果たす個人、グループ。
企業には、この役割を果たす部署が、多くの場合設けられています。

上層部へ行けば行くほど、扱う範囲が広くなるので、そのシンクタンクには経済全体を見通せて、さらに自社特有の事情も加味して考えられる能力が必要でしょう。
でも現場に近いところでは、もっと小さな範囲で生々しい事情を理解した上、自社の商品やサービスについて精通したシンクタンクが必要です。

提案力向上のサポートに伺っている企業様で、つい先日驚かされたこと。
この研修には、このデータとこの資料とが必要と即座に出してくださいます。
(社外に出せないものは、もちろん除いてあります。)
そして私があるサービスについて、詳細部分を伺ったところ、即座に回答が返ってきます。
それも現場レベルのことと、サービスの処理行程レベルのこととに切り分けて、すっきりと。
おかげで研修資料の作成、実施が、するりと進みます。
ああ、これが企業の力なんだとあらためて感動したところです。

昔、会社員だったころのことを思い出しました。
会社員だった頃には、あるのが当たり前だった「聞けばわかる。聞けば答えてくれる」部署のありがたさを、当時の私はまるでわかっていなかったなぁと。
おそらく今、会社員である方々の多くも、きっと当時の私と同じではないでしょうか。
シンクタンクのあるありがたみ。
かつての私に言ってやりたい。
「もっともっと積極的に、自分から情報を取りにいきなさい。」

今回の研修で、結果につながるサポートができたら良い。
お世話になったシンクタンクの皆さんのためにも、そう願ってやみません。