弊社事務所のあるビルは、11階建ての古いマンションです。
広島市の中心部へも歩いて行ける便利の良い場所にあるため、建設当初から住まわれている方々も少なくない、そんな建物です。
管理会社へ管理を全部委託するのではなく、積極的に管理組合が関与しているので、古いわりには、メンテナンスの行き届いた快適な建物だと思います。
では何が問題なのか。
自分たちの財産(マンションの区分所有権)を維持管理するための活動が、コロナ対策が必要になった昨今、なかなか思うようにいかないことでしょう。
大きな企業であれば、あるいはIT化に馴染みやすい方々ばかりであれば、
「なんだ、そんなの。
Web会議にすればいいじゃん。」
といとも簡単に切り替えられるでしょう。
ご存じのように、Web会議自体は、たいして難しいものではありません。
無料のアプリを借りて、主催者が設定すれば、ほかの人々は参加するだけです。
けれど、企業でもなく、IT化に馴染みやすい人々ばかりではない一般の小さなコミュニティでは、家にパソコンがないとか、インターネット回線がないとか、スマホを持っていないとか、そもそもITに抵抗があるとかが、まだまだあるのです。
そうなると、小さな部屋に理事が集まって討議する、旧来のスタイルを変えるのはとても難しい。
当分は解決しそうにない問題だとは思いますが、個人的には、ネット環境(従量制ではない環境)がある理事だけでも、自宅から理事会に参加できれば、人の密度が小さくなるのではと思います。
管理会社が主催したWeb会議に、理事会を開催するメイン会場と、自宅数か所をつなげば、実現できるのではと。
もしそうなれば、身体の調子が思わしくない方も、参加できる。
良いと思うのですが、ご理解を得るのには、なかなかハードルが高いものだなあと思うこの頃です。